石楠花

< 第4日目 (7月28日) 雨風強し、のち曇 >

雨飾山山頂
雨飾山山頂のちょっとした岩陰
雨飾山 1,963m 二等三角点
雨飾は2回目の登頂
“4-1”
起床 2:00
 ほんのうとうとしただけだった。2時に起こされた。もし登りに4時間以上かかって帰れなかったら大変だから早く飯にして出ようというのである。 Aさんは全然眠らなかったそう。昨日の地形と地図の具合から、ほんの少しの登りだけで稜線と睨んでいたが、確信がないので言い出せない。
 ラジオをかける。出発前に発生していた台風7号が津を通り能登半島を抜けたと報じていた。先のTさんの台風の進路説明に寄れば、 7月には来ないことになっていたのに。しかも私達は、この雨が台風の影響だとは思っていなかった。
 とにかくご飯が炊けた。おじやもできた。
朝食 4:00
パッキングをする雨を吸ってテントはずっしりと重い。これではAさんの荷重はますます増えてしまう。
雨飾山山頂
雨飾山山頂-日本海
 視界がきかない 霧が薄らいだとき姫川がぼんやりと見えた
“4-2”
水場 出発 5:45
 Tさんは雨具を着た。私とAさんはどうせ汗で濡れるからと着なかった ― 大失敗。 急なところを30分も登らないうちに、ポカット稜線に出た。私の感が当たったなと嬉しかった。 風が強烈だった。尾根であるからとりわけ強いわけだ。ここで台風の影響だということが分かった。風でよろけそうになる位だ。Aさんの帽子が飛ばされたが、取りに行けない。
 稜線を20分行ったら、笹倉-雨飾・分岐点の道標があった。書かれている距離をみるとおかしいが、梶山新湯への道ではないか。視界が零で高1のときの記憶を呼び起こすこともできない。 とにかく進むことにした。そうそう、『残念だが、こんなに風が強くて危険だから頂上へは寄らずに、分岐からすぐ梶山新湯に下ろう』ということになっていた。 しばらくするとすごい急な登りになった。
 油断すればどこへ吹き飛ばされるか分からないほどの中、やはりAさんは山岳部員であっただけに、私達に充分なる注意を与えてくれた。
 その急登を少し登ったら、突然、前がなくなり、足元がずっと下まで切り立った崖になっていた。道が二つに分かれている。風がまともに吹き当たる。 石地蔵に抱きついても飛ばされそうである。ちょっとした岩陰へ避難する。私は二人の忠告をようやくのことで聞き入れて着替えをする。案内書を引っ張りだして読む。 視界は風の加減でガスがファーと少し晴れることもあるが、ほとんどきかない。心細いこと。盛んに検討した結果、ここは雨飾山頂でさっきの分岐点は本当の分岐点らしいということになった。火をたいて温まり、 降りることとした。キャラメルのうまかったこと。
雨飾山山頂着 7:05  雨飾山山頂発 8:10