石楠花

<あとがき 1962年夏終わり >

 最後に、この山行がこのアルバムと同様にいつまでも心に残るように、またAさんの苦境にあってものリーダシップを賛辞し、二人のために良い山旅ができたことを感謝し筆を閉じる。
“連峰解説”
 この連峰の王者妙高山は東端に位置し、その山容は美しく、そして雄大である。現在は休火山であるが、優れた複式火山で中央火口丘を 中心に神奈山・大倉山・三田原山・赤倉山・前山が外輪山が見事に廓状を描いている。
 妙高山の西方にある火打山はこの連峰の最高峰で女性的な優美の山である。この山は堆積岩によって構成され、火山ではない。
 焼山はさらに西につらなる唯一の活火山で、外輪山はコニーデ、中央火口丘はトロイデという複合火山で山容は単純円錐状をなしている。
 雨飾山はユニークな感じの山を求めて歩く岳人には忘れることのできない山である。この山は戸隠・高妻山と構成が似ており、第三紀層の上に噴出した古期火山。
 妙高山群は氷雪の美観をもち、盛夏なお残雪多く、すっきりした湿原、お花畑、優れた森林美、数多くの未開の沢など、多くの登山者を惹きつけるものを備えている。 しかし知られてはいても登られざる山なのである。 ― 私には多くの人達に登ってもらいたいと思う反面、登山人口が少ないことは好都合なのである。
概念図
登山路図